発行2004年3月24日
NO,23

<海藻種苗生産研究室が完成> (031014日施工)

北海道産マコンブ、鹿児島産アントクメの本格的種苗生産開始

 


徳洲会海洋医学研究所設立の目的のひとつである大型海藻 コンブ、アントクメ、アオサ、ホンダワラ、ヒジキ などの種苗生産研究をすることは最大の夢でした。昨年8月以来、コンテナ・冷蔵コンテナなどの見積もり(東京本部)をとってきましたが、三相電力の使用、コンテナ代金を含め100万円を超えたので、1年以上海藻種苗生産が出来ずに、小型冷蔵庫で細々とアントクメの種苗を生かしてきました。
 この度NPO沖縄ピ−スコーストの前面協力を得て、場所・冷却装置だけでなく、施設建設への技術・労働力の提供を得て、去る10月21日ようやく実費10万円で徳洲会 海藻種苗生産研究室が施工しました。NPO沖縄ピ−スコーストの皆様の暖かいご援助に心から感謝申し上げます。これで、念願の海藻種苗生産研究室が本格的にできる施設が整いました。現在、北海道産マコンブ〈天然〉および養殖マコンブ、鹿児島県東町産アントクメの種苗生産中です。12月10日〜20日までの間にコンブ種苗の出荷ができる予定です。

「元気な宇和海を取り戻そう!」講演会開催されました。

 兄弟NPOの「宇和海に緑をひろげ環境を守る会」は11月29日(土)愛媛県漁連 宇和島支部 2F会議室において「元気な宇和海を取り戻そう!」と題し講演会を開催いたしました。講演は門脇秀策先生(鹿児島大学水産学部教授)の複合エコ養殖のすすめで約130名が参加し、会場満員の大盛況でした。

 

 

 

 




 

コンブオーナー収穫祭が行われました。


神奈川県三浦でコンブオーナーによる収穫祭が3月21日、三浦産直センター「うらり」にて310名の参加で行われました。海の森づくりの効果や昆布の効用・食べ方・保存方法の説明後、順次のれん式で栽培された昆布を収穫していただきました。会場には海藻おしばの講習コーナーやコンブを湯通しするコンブの変身コーナー・ムラサキイガイによる海水の浄化コーナーが設けられ好評でした。収穫祭に参加出来なかったかたには宅急便にてコンブが届けられました。

収穫前の説明風景

 

 

 

 

 

 

二酸化炭素濃度、この1年間に激増米海洋大気局


 【ワシントン=笹沢教一】地球温暖化の原因となる二酸化炭素は、大気中濃度の上昇する割合がこの1年間で著しく増え、過去10年間の平均値を大きく上回る高い伸びを記録したことが、米海洋大気局のハワイ島での観測データから22日、明らかになった。ハワイ・マウナロア観測所によると、ハワイの二酸化炭素濃度は今月19日の時点で379ppm(1ppmは100万分の1)を記録、1年前の観測値に比べて3ppm増加。過去10年間の濃度上昇の平均値は1・8ppmで、この1年の伸びは突出しており、1958年の観測開始当初の年間濃度上昇値約1ppmに比べると3倍に加速している。(読売新聞)

 

CO2濃度の増加続く 地上の高温影響か


 気象庁は22日、国内3カ所で計測した大気中の二酸化炭素(CO2)について、2003年の平均濃度は前年を2・7−2・8ppm上回り、増加傾向が続いていると発表した。気象庁は02年から03年にかけ、世界の地上気温が過去3番目の高温だったことが関係しているとみている。 気象庁によると、平均濃度は、岩手県大船渡市378・6ppm(前年比2・7ppm増)、東京都・南鳥島376・6ppm(同2・8ppm増)、沖縄県・与那国島378・3ppm(同2・8ppm増)。 CO2は地球温暖化に最も大きく関係する温室効果ガス。気温が高いと陸上生物の呼吸や土壌有機物の分解が活発になり、濃度が増えるとみられている。(共同通信) [322

 

海へのCO2吸収は望み薄? 主役のプランクトンえさ


 海で植物プランクトンを増やして温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を取り込ませ、海水のCO2吸収を促すという温暖化対策技術は、実際には効率があまりよくないことが日本やカナダなどの共同実験で分かり、18日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。
 海水のCO2濃度が下がった分、大気中のCO2を海水に吸収させるのが狙いだったが、植物プランクトンは海面付近で動物プランクトンに食べられるなどの実態が判明。植物プランクトンに取り込まれたCO2の半分以上が動物プランクトンなどの呼吸によって、大気中に放出されているという。 実験には東京大海洋研究所の津田敦・助教授(生物海洋学)らが参加。2002年夏、アラスカ湾南方の海域で微量の鉄分をまき、植物プランクトンの反応を追跡した。(共同通信) [318