発行日2004年5月6日

-No,25-

 

森・川・海のつながりを考えた漁場海域保全

水産庁、林野庁、国土交通省河川局が設置した「森・川・海のつながりを重視した豊かな漁場海域環境創出方策検討委員会」は平成16年4月27日までに、これまでの調査・検討結果の内容を報告書にまとめ、公表した。
  この検討会は、海域環境の悪化原因として、海に流れ込む河川の環境悪化や水源にある森林荒廃などが指摘されるようになってきた中で、水源の森から海までの流域全体の水や物質の循環、その生態系への影響を把握し、最終的に漁場海域の健全な生態系の維持・構築のための基本方針を策定するとしている。
  なお調査の結果、森林・河川から供給された珪酸や森林域の岩石から流出した各種微量元素類が海域の生産に大きく関与していること、森林が供給した落ち葉などの有機物を餌として渓流・河川に多様な底生動物が生息していることが明らかになったとされたが、一方で森林整備や林種・林齢の違いによる河川生物相の違いや動植物や沿岸漁業による物質循環量の評価をはじめ、これまでは森から海までの流域全体のつながりを考えた調査事例がほとんど皆無であり、今後データを蓄積し数多くの調査を進めていくことが必要であることが指摘されている。
  このため、今後の検討課題としては、今後10年先、100年先を展望した長期的視点に立った調査・研究計画を立て、調査・解析手法の検討・確立を含め、継続した調査が必要であると結論されている。【水産庁,林野庁,国土交通省】

全国干潟調査・全国藻場調査

環境省生物多様性センターでは自然環境保全基礎調査の一貫として平成14年度より5カ年計画で浅海域生態系調査(全国干潟調査・全国藻場調査)として全国の干潟・藻場の調査を行っています。今回、同調査の途中経過を以下のホームページにて公開することとなりました。それぞれ下記のURLにて公開していますのでご覧ください。

ホームページのURL

全国干潟調査ホームページ:http://www.higata-r.jp/

全国藻場調査ホームページ:http://www.moba-r.jp/

 なお、過去の干潟・藻場関連調査の調査結果については以下のホームページでも公開しております。

生物多様性情報システム 自然環境保全基礎調査のページ
http://www.biodic.go.jp/kiso/fnd_f.html

インターネット自然研究所 日本の重要湿地500
http://www.sizenken.biodic.go.jp/wetland/

 

 

お知らせ

海の森づくり推進協会の総会が下記の日程で開催されます。

是非、ご出席くださいますようご案内いたします。

日時:7月4日(日)10時〜16時 会場:代々木倶楽部

又、今年度の会費を募集しております。

年会費 賛助会員  1000円 正会員 3000円

振込先 郵便振替:00200−1−65683海の森づくり推進協会