海の森づくりニュース  No, 28

発行 2004 年 11 月 10 日

海の森づくり推進協会 事務局

〒360−0825 

埼玉県熊谷市月見町 1-104

Tel 048−525−6103


沖縄での赤土対策 

10月15日、境先生は沖縄の石川漁港で赤土対策について講演、石川川水路にて赤土処理の公開実験を行いました。

赤土汚染は、海藻・海草の光合成を阻害し、海藻・海草を死滅させます。そればかりか赤土水はPHが 5.7 から 6.5 と酸性であり、沿岸の多くの生物にとって赤土汚染は生態系破壊につながります。境先生が行った試験では、海水を汲み上げエアレーションした水槽と、赤土を入れた水槽を戸外で比較すると 3 ヶ月たっても、赤土を入れた水槽は見当たらないが、赤土を入れない水槽は、微生物や海藻が沢山生えてきているようです。



 

アース・水テック研究会が立ち上がりました!

 

アース・水テック研究会 会長 堀田健治

(日本大学理工学部教授)

 私は現在、水を中心とした生物の生息環境の修復や改善を研究対象としています。
 
  ご存知のように、池や川、ダムなど我々が目にする水の量は、地球上のたった 0.1 %の水です。この水は多くの生命を育む水ですが、きわめて少ない上に、汚染され、このまま放置しておくと人類の生命も確実に脅かされます。また、陸の水を守り環境を守ることは海を守ることでも有り、豊かな海を取り戻すためにも、今水の問題に取り組まねば将来の世代に悔いを残すことになりましょう。

 私はエンジニアの立場から水処理や海の森である藻場の回復に、鉄分等微量元素を介在させた手法により環境の回復や整備を試み、これ等技術をアジア諸国にも展開し支援するなど複数のプロジェクトにも携わっています。
  これ等内外のプロジェクトの成功の秘訣は、中小企業が心血を注いで開発してきた優秀な技術の導入にほかなりません。これらを組み合わせて検証して、世に出していくことこそ重要であると考えています。以来、多くの皆さんと交流する中、これはと思ういくつかの有望な技術とその普及に取り組む熱心な事業人と出会うことができ、この度、ご案内のアース・水テック研究会発足の運びとなりました。

 本研究会は、様々な技術と人間と情報のプラットホームとして機能させます。この中から、課題解決の決め手となるような複合技術を生み出し、世界の海や湖沼の環境回復に寄与できること願って止みません。

2004年 10 月 1 日

境先生が沖縄にて赤土対策に使用した凝集剤@クリーンウォーターを使用した技術やシステムを研究会を通じてご紹介していきますのでよろしくお願いいたします。

      漁網洗浄                   漁網洗滌水処理水



漁業洗浄排水処理




鮭(血混じり)排水処理

 

  @クリーンWでの各種排水の処理例です。水産関係者による自家汚染を防ぎ、海に流れ込む水からきれいにしていきましょう。

  ご希望の方にサンプルを送ります。
  500cc のペットボトルに 300cc ほど廃液をいれ、ほんの少々@クリーンWをいれ蓋をし、強く攪拌(縦横に振る)してください。瞬時に沈殿分離いたします。既設の処理施設で活用出来ます。詳しくはアース・水テック研究会へ連絡御願いいたします。                                 046-849-4459  竹本